整備士の求人の状況としては、非常に増えているというのが実態です。もともと整備士になる人が減っている状況で求人をかけても集まらないことや、収入自体もそこまで魅力的ではないケースがあるからです。また働く環境もオフィスワークと比べると、夏は暑く冬は寒いという過酷な環境で仕事をするという背景もあります。特に整備士のような技術職は資格が前提であるため、専門学校などで知識を学び試験を受ける必要があります。
そうすると若いうちからその道に進むということになるため、選択肢が絞られるという実態があるからです。このような有効求人倍率がひっ迫している状態から、業界団体も様々な対応を講じています。例えば広報活動により積極的になることや、収入をより高額にするなど取り組みを行っている状況です。その分利用者への費用負担は、今後徐々に上がってくることは想定されます。
専門学校でも少子化に伴って入学者数の減少が発生していて、対策が求められています。一方でこの仕事自体は安定していて職を失うというリスクは比較的低いのが特徴であり、そういった意味では安定しているといえるでしょう。整備するものが無くならない限りはこの仕事は存在しますし、今後より安全性が求められる中で重要性も高まっていくからです。ただ例えばガソリンから電気に利用するエネルギーが変わることで、整備する内容は変化していくため常に最新の技術を学ぶ姿勢は必要になってくることはあります。